流行のきっかけ

卵が先か鶏が先かという言葉がありますが、この手の水掛け論はあらゆる場面に適用することができます。人々の行動が左右される流行というものにも、端緒となっているのが何であるかという疑問はとてもしっくりと当て嵌まるはずです。

例えばここ数年、女性達を魅了してやまないスイーツの流行があります。時代が少しずつ豊かになっていくのと比例して、女性が向ける好奇心や楽しみの先には美味しいものを食べるという行為へと繋がるようになってきました。スイーツの流行もその年その年によって変わってきます。日本独自で発展していったスイーツが盛り上がる場合から、海外での流行がそのまま日本に輸入されるという場合まで様々にあるでしょう。しかしここで浮かんでくるささやかな疑問の一つとして、この流行は果たしてどこが端緒となっているのかという点があります。

日本人が自分たちの国の中で発展させてきた甘味であっても、海外から流れ込んできたスイーツであっても、必ず始まりとなる起点が存在します。その起点が生じた瞬間には、おそらくまだ人々の目や耳には広く届いてはいなかったはずです。最近流行りのスイーツにパンケーキがあります。パンケーキが流行の兆しとなるきっかけを考えた時、一つは最初に食べた人から少しずつ広まっていったのであろう口コミ力が考えられます。スイーツ好きと言えば女性が多いでしょうが、女性の消費行動は経済に著しく影響を及ぼすとまで言われるほどに重要な役割を担っています。女性が広めれば周りの女性へと繋がり、そこからさらに範囲を拡大していくことでしょう。

そして他に考えられるのが、テレビや雑誌などで組まれる特集です。メディアによる情報公開は人々の目に当然ながら触れやすく、たった数分の特集によって爆発的に流行に火がつく事も良くあります。テレビや雑誌の力によって、パンケーキが日本中でブームを巻き起こした可能性も十分に考えられるでしょう。

つまりは最初に女性の口コミがあり、それがメディアまで情報を届け、メディアが詳細な情報を発信したことにより流行り出したという可能性がまず一つです。その逆の流れとして考えられるのが、まずはメディアからの情報が起爆剤となり、それを見た女性達がパンケーキを口にすることによって口コミが広がり更に広まったという可能性です。どちらが先であったとしても、それぞれの効果が互いに相乗してより大きな影響を生んでいる可能性はあります。どちらにしても誰の口にも合うパンケーキというスイーツだからこそ、ここまでのブームとなる事が出来たのでしょう。